マジック中に流血した話。トラブルに焦らぬ方法。


昨日の出来事である。とあるマジックを演じていたところ、手が滑り指先から突然の流血。

焦った。お客様に囲まれている中、テーブルの下で指先から血が滴っている。

痛みはそれほどなかったが、マジックの途中であったので、血を見られぬようにマジックを中断しなければならなかった。

マジックのタネにも関わってくるので、指先を怪我したことは言わずに席を離れる必要があったのだ。

とっさの判断でお客様に道具を手渡して遊んでもらい、その隙に席を離れて応急処置をすることができた。

今回はなんとか切り抜けることができたが、自身の準備不足が悔しかった。


不思議なマジックを見にきているお客様の前で流血してしまえば、お客様の夢を壊してしまう。サーカス中の事故と同じである。そこは常に楽しい空間であらねばならない。

もちろん流血しないのがベストであるが、万が一怪我をした場合の備えが必要だと学んだ。

今回はマジックバーでの演技中であったので、すぐにバックヤードで応急処置ができた。もしこれがイベント会場等であれば、自分でパパッと処置をしなければならない。

今後は血を拭くためのハンカチやティッシュ、絆創膏の2〜3枚は常に持ち歩くことに決めた。



お客様はマジシャンの手を本当によく見ている。「綺麗ですね」とか「指が長いですね」とか褒められることもかなり多い。

指先に絆創膏が貼られているだけでお客様への印象はかなり変わってしまう。

怪我をして血が見えるなんて尚のことである。

マジシャンが指を怪我すれば、演技に支障を来たしてしまう。怪我が大きければ完治するまでマジックを演じられなくなる可能性もある。

マジック中でも、日常でも、怪我をしないように細心の注意を払わねばならない。

そして怪我をしたらどうするのか。リスクヘッジまで突き詰めて考えて準備しなければならない。


マジックにはタネも仕掛けもある。タネも仕掛けも準備していなければマジックは成立しないのだ。トラブルは魔法のように解決することはなく、トラブルはトラブルのままなのである。

逆に言うとトラブルを想定してタネと仕掛けを用意しておけば、トラブルはマジックで解決することができる。

魔法使いにはなれなくても、誰でもマジシャンにはなれる。

最悪の可能性まで想定してタネと仕掛けを用意するだけだ。すべては想定内の出来事。焦りは何もない。余裕な顔でマジックを演じるのだ。

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