外国人に即興マジックをやりたくなってしまうのは何故か。


最近のマジックバーTRICKは外国人(英語圏)のお客様が来ることが多い。
たまたま多いだけなのだろうか。

普段英語は話し慣れていない僕。
大学受験で単語や文法はビッシリ頭に詰め込んだけれど、瞬発力が試される英会話は得意ではない。

耳が悪いってのもあり、リスニングは全然できないし、発音の細かい違いもよくわからない。(僕の滑舌が悪いのもここに要因がある気もする)

外国人とのコミュニケーションは単語とジェスチャーでなんとかなる。
マジックは現象が手伝ってくれるし、日本語で喋ってもだいたいの意図は察してくれる。

細かい説明が必要なマジックに関しては英語が必要なので、外国人のお客様にはわかりやすくてビジュアルなマジックをすることが多い。

つい先日外国人のお客様にマジックをしているときに、ふと思ったことがある。

外国人にはついつい即興マジックをしたくなってしまうのだ。

お客様がライターを探していたので、即興でコインをライターに変化させるマジックをした。


普段日本人相手にはそんなにやらないことなのに、どうして外国人相手には即興マジックをしたくなってしまうのだろう。

答えはすぐにでた。

外国人はジェスチャーや目線で訴えてくるのだ。ライターが無くて困っている自分を周りにアピールしてくるのだ。

日本人ならさりげなく自分のカバンを探ったり、隣の人にコソコソと「ライターありませんか?」と聞いたりする。

その外国人は日本人とは対照的だった。困った表情でタバコを口に咥え、両手を大きく動かしてありとあらゆるポケットを探り、視線もそれにあわせて右へ左へいったりきたり。ライターで火をつけるジェスチャーも交えていた。

困っている様子を僕はすぐに汲み取ることができた。
そりゃあ即興マジックにも繋がりやすくなるわけだ。


ライターを探して困っているシーンを他のお客様もハッキリ認識しているので、その後にライターを出すマジックをすれば大盛り上がりすることは間違いなし。

ライターを探している時点からマジックショーが始まっているのである。

盛り上がる環境が用意されているので、マジシャンはこれを利用せざるを得なくなるわけだ。

マジックは魔法である。

困っていることが解決したら嬉しい。マジックはそんな願望を満たしてくれる。

お金が増えたら嬉しい。それでは千円札を一万円札に変えましょう。

マジシャンは演技の中で困った状況をあえて作り出すことがよくある。カード当てにわざと失敗して、そこから本当のカード当てが始まる等。

今回のライターのマジックに関しては、その困った状況をお客様が作り上げてくれたというわけだ。

普段のマジックでもジェスチャーや表情等、お客様に伝わりやすい表現が大切だなあと再認識したもやしであった。




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